【労務ワンポイントコラム】 3ページ 「人事評価では陥りやすいエラーポイントを知っておこう」

この時期は人事考課を行う企業が多いと思います。人が人を評価することは元来難しいもの。それゆえ、社員から「私は正しい評価をされていない」と不満が出るのです。人事評価の際に陥りやすいエラーを紹介します。評価をする際に知っておきましよう。

経営者や幹部はもちろん、どんな人でも「あの人は仕事ができそう」「あの人には近づきづらい」というように、無意識のうちに他人を評価しています。

人事評価の際には、主に以下のようなエラーが生じやすいものです。

1.ハロー効果評価

ひとつの特徴が際立って良い人に対して、他の項目についても高く評価してしまいがちになります。

2.スイート傾向

相手への配慮で甘めの評価をしてしまうケースがあります。

3.ビター傾向

管理職としての役割を意識して、他人に必要以上に厳しい評価をしてしまうことです。

4.ラポール偏重効果

趣味や価値観など共通項がある者の評価を甘くしてしまい、共通項がない者を厳しく評価してしまうケースは少なくありません。

5.偏見効果

「女性より男性のほうが賢い」「大卒は高卒より優秀」などといった偏見を持って評価してしまうことです。

6.ラストスパート効果

評価対象期間全体ではなく、最近起きた結果だけで評価してしまうケースがあります。これでは、評価対象期間のスタート時期でどんなに良い実績を出しても、期末で失敗すると評価が低くなってしまいます。

7.無難化傾向

全員に対して当たり障りのない評価を行い、極端に高い評価、低い評価をしないケースは多くの人にありがちです。

8.自己対比誤差評価

常に自分と比べてどうかを相対的評価してしまうこと。項目によって厳しく評価したり、甘く評価してしまいます。

以上のようなエラーは、誰もが無意識のうちに行っているでしょう。上記の8つのエラーをひとつも行ったことがない人はいないかもしれません。先入観にとわられず、一歩引いた目で人を見ると、ビジネスに広がりが生じる可能性があります。

 

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