【経営トラブル110番】 6ページ「スタッフがSNS上で悪ふざけ投稿や顧客情報を流出しないようにするには?」
友人の会社のアルバイトスタッフがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で悪ふざけしている写真を投稿し、非難が相次ぎ大変だったそうです。当社も多くの若手アルバイトがいます。いわゆる「バイトテロ」が起きないための対策はありますか?
アルバイト等のスタッフがSNS上に悪ふざけした写真を投稿したり、「有名人が来店した」等の顧客情報を流出させたりして、非難が相次ぎ「炎上」するといった「バイトテロ」は、企業に甚大なダメージを与えます。企業経営上、なんとしても防ぎたいものです。
こうしたバイトテロを起こさないようにするには、採用と教育で仕組みをつくることが求められます。
採用こそ、バイトテロを防ぐ最大の機会です。スタッフ採用時には、バイトテロを起こした場合の損害賠償を約束させる誓約書を取り交わしましょう。
バイトテロが起きたときに想定される、店舗復旧に必要な、商品の廃棄や交換、清掃や消毒、休業補償などを、当事者が負担することを明文化するのです。文面が印刷されたものを用意して、サインしてもらう方法もありますが、できれば全文をスタッフ本人に書いてもらうと、抑止効果が望めます。
【日々の朝礼で伝えることで全スタッフに浸透する】
採用時にバイトテロ防止をうながしたら、それでおしまいではありません。採用後も研修等で徹底して教育します。研修では、どのようなSNS投稿がバイトテロに該当するのか、具体的な事例を用いて指導しましょう。「どんなお客様が」「誰と来店し」「いくら払った」など、勤務中に知り得た情報は、どんな小さなことでも外部に漏らしてはいけないことを伝えるのです。
「なかなか研修の時間がない」という企業は、朝礼で簡単にバイトテロ防止教育を行いましょう。毎日コンスタントに伝えることで、バイトテロ行為がもたらす悲劇が全スタッフに浸透します。バイトテロ事例が報道されたら、タイミングよくアナウンスして、他社の失敗を教訓にしましょう。
ひとたびバイトテロが起きると、企業がマイナスイメージを払しょくするのは、容易ではありません。全社を挙げて抑止に努めましょう。
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