【経営トピックス】 1ページ「東京五輪エンブレム使用中止問題が教える『責任者の重要性』」

2020年の東京五輪エンブレムにデザイン盗用疑惑が浮上し、使用中止という結果になりました。しかし、責任の所在があいまいで、関係者が損害賠償請求のしようがない状態です。今回の騒動から、責任者を明確にすることの大切さを学ぶことができるでしょう。

エンブレム使用中止を受け、決定エンブレムをもとに進められた各種制作物が使えなくなり、各方面で多額の損失が発生しています。しかし、損害賠償を請求するにも、どこに責任を追及すればいいのか分からず、混乱が生じているようです。

今回のエンブレム問題については、明確な責任者が存在しません。各者がまるで責任逃れをするかのようにも受け取れる会見が目立っています。

東京五輪エンブレムという一大プロジェクトの責任者を設けていないことで、問題が発生した際に混乱を招き、関係者だけでなく世間をも失望させてしまうのです。

【どんな小さな事業やプロジェクトにも責任者を一人設けよう】

これは企業活動においても同じこと。大なり小なりどんな事業やプロジェクトにも、責任者を一人設けることが重要なのです。

事業やプロジェクトを展開する際に責任者が存在すると、責任者がリーダーシップを発揮して、能動的に進めることができます。問題が生じた際には、責任者が矢面に立つことで対応が迅速になり、改善策をすぐに打ち出せるようになります。

一方、責任者が明確でないと、「共同責任は無責任」ではありませんが、何かを始める際に周囲をうかがってからになります。すると、進行が受け身になり、業務にスピード感がなくなります。問題が起きたときは、責任のなすり合いから始まり、所在を明確にさせるという余計なプロセスが生まれます。その分解決が遅れてしまうのです。

もちろん、責任者にすべての責任を押し付けるわけではありません。責任者を明確に置いて、各担当者が自分の持ち場を責任持って遂行することが大切なのです。

どんな小さな事業やプロジェクトでも、必ず責任者を一人設けることを、企業の習慣にしましょう。すると、ビジネスにスピード感が生まれ、業績向上が期待できます。また、責任者を経験した社員は、会社にとって不可欠な幹部へと成長します。背任者を設けることが、会社を強くするのです。

 

ご相談予約専用フリーダイヤル(携帯・PHSでもどうぞ)0120-066-435 無料相談受付中
  • メールでのご予約はこちら
  • ご相談の流れはこちら

新着情報・セミナー情報

NEWS LETTER バックナンバー