【労務ワンポイントコラム】 3ページ「『なぜ売れない?』『なぜやらない?』『なぜなぜ社長』『なぜなぜ上司』はどんな組織をつくるか?」

「なぜ」「どうして」が口癖の人は少なくありません。社長さんや管理職の人にも多いかと思います。すると、部下にも常々「なぜ」「どうして」と問いかけてしまいます。部下をしかる際にも「なぜなぜ」を多用すると、どんな組織になってしまうのでしょうか?

社長や上司が、部下に対して「なぜ」「どうして」を多用して質問することで、部下は自ら考えるようになります。

「なぜ、成功したと思う?」と上司が質問すれば、部下は自ら成功要因を分析し、整理して回答します。すると、成功するプロセスを把握でき、成功体験を重ねられるようになるでしょう。

一方、「なぜ」「どうして」と質問して部下をしかるケースは珍しくありません。

「なぜ売れない?」

「どうしてやらない?」

「なぜミスした?」

「どうしてクレームになった?」

こんな具合に、「なぜ」「どうして」と部下を追い詰めると、どんな返事が返ってくると思いますか?

「なぜ」「どうして」と問い詰められると「言い訳文化」が生まれる

「なぜ」「どうして」と上司から注意されると、部下は当然その理由を懸命に考えます。しかし、正しい答えはなかなか見つからないものです。すると、「お客の予定が変更して売れなかった」「部長にほかの業務を命じられて、できなかった」「業務が忙しくて、チェックできなかった」というように、他人や環境のせいにした言い訳ばかりが返ってくるのです。

社長や上司が「なぜ」「どうして」と質問して部下をしかっていると、言い訳をする部下が増えます。すると、部署や会社に言い訳をする文化が醸し出されます。しかし、その「言い訳文化」は社長や上司が作り出しているようなものなのです。

言い訳ばかり並べ立てられると、どんな人でもいい気分はしません。不快になった上司は、さらに部下をしかりたくなります。すると、部署の雰囲気が悪化します。

無意識のうちに「なぜ」「どうして」と部下をしかってしまう「なぜなぜ社長」「なぜなぜ上司」は、いま一度部下とのコミュニケーションを改めましょう。「なぜ」「どうして」と問いかける前に、改善策を一緒に考え、具体的な指示をするのも一つのやり方です。

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