【経営トピックス】 1ページ「『ストレスチェック義務化』の前に社員のストレス削減に配慮しよう」

社員50人以上の会社を対象に、平成27年12月からストレスチェックが義務化されます。

これは社員50人未満の会社でも無関係ではありません。ストレスチェックを課せられなくても、社員のストレスを軽減することに配慮することが求められるのです。

ストレスチェックが義務化されると、社員が過大なストレスを抱えていないかをチェックし、過剰なストレスに見舞われた社員に対して、会社は労働時間短縮等の措置を取らなければいけません。

一方、社員50人未満の会社はストレスチェックが義務化されません。しかし、精神障害による労災が請求されると、会社側が安全配慮義務違反として損害賠償責任を負う可能性があります。これに関しては従業員規模は無関係。中小企業でも社員のストレスをためない仕組みをつくることが重要なのです。

ストレス軽減に取り組む2つの企業事例を紹介します。

「休憩室にサンドバッグ」「愚痴聴きマスターを常駐」

ある会社では、休憩室にサンドバッグを設置しています。業務上落ち込んだりイライラした社員は、思う存分サンドバッグを殴り、鬱憤をぶつけるのです。すると、頭を切り替えて業務に復帰できるそうです。

サンドバッグに怒りをぶつければ、周囲の人間や物への八つ当たりがなくなります。それによって、オフィスの雰囲気が悪化するのを食い止められるのです。

また、最近では社内にバーカウンターを設ける会社が、徐々に増えてきました。業務終了後、仲間同士で杯を傾けると、ストレスを発散できます。

さらに進んだ例として、ある会社では、バーカウンターに外部のバーテンダーを「愚痴聴きマスター」として常駐させています。目的は社員の愚痴を黙って聴くこと。社員は話をさえぎられずに愚痴を存分に言い切ることで、ストレスを解消します。当然、マスターには守秘義務があり、愚痴の内容が外部に伝わることがありません。

精神障害による労災が請求され、損害賠償責任が生じると、たちまち会社の悪評が広がります。特に長時間労働が原因にある精神障害の場合「ブラック企業」の烙印を押されかねません。50人未満の会社でも、社員のストレスを軽減させる仕組みを考えましょう。

 

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