【労務ワンポイントコラム】 3ページ 「会社のミッションとビジョンを明確にすることで 仕事の目的や役割を自覚させ強い組織に」
組織を作るには人が必要です。強い組織を作るには優秀な人材が必要ですが、そうした人材を採用することは容易ではありません。「人材を人財」にするためにはミッションとビジョンが欠かせないのです。
社員の自覚を引き出すためのミッションとビジョン
ある大手企業の調査によると、新入社員が働きたい会社として、もっとも多く挙げられた理由が「成長できる」ということでした。次いで「人間関係がよい」と続き、「給与が高い」ことは6番目でした。これによると、求職者は、会社を「給料をもらう場」よりも「自己成長の場」として考えているということがわかります。
この結果を見ると、採用に関して言えば、この会社でどういうことができ、どういう風に成長していくことができるのか、仕事内容や将来のビジョンなどはっきり示すことが大切になります。
ただ、これからの日本は少子化か進行していきます。労働力が減っていく中で、どの業界においても人材不足です。そのため、転職市場は売り手市場であり、中小企業がよい人材を獲得することは難しくなってきます。そうした状況の中では、今いる社員にいかに戦力として働いてもらえるかが大切です。
そのために必要なことは、会社のミッションとビジョンを示すということです。ミッションとは、社会の中での会社の役割や使命のことです。ビジョンとは、会社の展望や将来の目標です。転職理由の上位に必ず入っている「ほかにやりたい仕事がある」という理由は、現在の仕事にやり甲斐を感じないために生まれてしまうことがほとんどです。
ミッションとビジョンを示すことで、社員は、自分たちの仕事が、社会においてどういう立場であり、そこに対して自分が何をすべきか、という自覚が生まれてきます。すると、自主的に仕事に取り組むようになり、それがやり甲斐につながるのです。
もし、会社のミッションやビジョンを考えていないという会社があれば、ぜひ作成してください。これを浸透させていくことで、社員一人ひとりが仕事に誇りを持った強固な組織になっていきます。
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