【経営トピックス】 1ページ 「SMAP解散騒動を中小企業に置き換えるとどうなる?」
国民的アイドルグループ・SMAPの解散騒動は、ファンのみならず、多くの人々の関心を集めました。もちろん、メンバー、事務所、マネージャー、それぞれの言い分かあり、誰が正しいとは言い切れません。では、今回の騒動を中小企業経営に置き換えるとどのようになるか。いろいろと考えなければいけないポイントがあるでしょう。
あなたは中小企業の社長だとしましょう。社内で稼ぎ頭の部門があり、その部長はやり手でした。しかし、部長は自分の部門のことしか頭になく、「いかにして部門メンバー全員の売上を上げるか」しか考えていないように、周囲からは映りました。
部長は上司にあたる専務と犬猿の仲。専務の指示を聞くことがありませんでした。専務も専務で、部長への嫌がらせを続け、部長の部門メンバーに対しても冷遇するようになりました。しまいには、専務と部長は直接のコミュニケーションが取れない状態になり、部長は報告、連絡、相談がないまま案件を進めざるをえませんでした。それが専務の怒りを買い、「全員、会社から出て行け!」と周囲に漏らすようになりました。
やがて部長は部門メンバーを引き連れての独立を画策。部門全員で退職する予定でしたが、独立のスポンサーとの折り合いがつかず、独立そのものが頓挫してしまいました。
もちろん、細かい部分は実際のSMAP解散騒動とは異なります。しかし、大筋はこのようなストーリーになろうかと推測されます。中小企業で起きても不思議はないでしょう。
「全体最適」を考えずに「部門最適」に走った悲劇
ポイントは、この部長が「全体最適」を考えずに「部門最適」に走った点にあります。会社の部門を預かる部長クラスの社員が部門最適ではいけません。会社全体の最適を考えるべきなのです。そして、「部門業績がいいから」と、部長に対して誰も何も言わない会社側にも問題があったでしょう。
また、部長と専務の確執で、直接のコミュニケーションが取れない状況になるのも問題です。上層部の争いに巻き込まれながら仕事をするメンバーが気の毒です。
中小企業は飛び抜けて優秀な人材が集まるわけではありません。なので、チームワークが不可欠。上司・部下・同僚が良好なコミュニケーションを取れる風通しの良い組織をつくることに、社長さんは注力することが求められるのです。
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