【労務ワンポイントコラム】 3ページ セクハラは「男性→女性」、パワハラは「上司→部下」という先入観は捨てよう!
一般的に「セクハラ」というと「男性が女性に行う」と考えられ、「パワハラ」というと、「上司が部下に行う」と考えられています。もちろん正しいのですが、実はそれだけではありません。セクハラ、パワハラが多様化していることを、社長さんは理解しましょう。
セクハラは「男性→女性」のケースがもちろん多いのですが、それ以外にも「女性→男性」「男性→男性」「女性→女性」というパターンがあります。「体を触る」「性的関係を強要する」だけがセクハラではありません。性差別的な要素を含む一切の言動が含められるのです。
具体的な例を挙げてみましょう。
<「女性→男性」のセクハラ>
・「男性なんだから当たり前でしよ」と重い荷物を 持たせる
・頻繁に話をする男性と、相手にしない男性との ギャップが大きい
- ・「Aさんって、いい年して独身で実家暮らしなんて気持ち悪い」などとうわさ話する
<「男性→男性」のセクハラ>
- ・「男なんだからしっかりしろ!」と叱る
・個人の性体験を告白させる
・宴会で裸踊りを強要する
・無理やり風俗店に連れて行く
<「女性→女性」のセクハラ>
- ・「B子さんは男の出入りが激しい」などとうわさ話をする
・「C子さんは課長と不倫している」などとうわさ話をする
傾向として、男性同士のセクハラは「強要」、女性同士のセクハラは「うわさ話」の例が目立ちます。
「部下→上司」「後輩→先輩」「同僚→同僚」のパワハラも存在
パワハラも同様に「上司→部下」だけではありません。「部下→上司」というケースも存在します。こちらも具体例を挙げてみます。
・故意に上司の指示に従わない
・業務上必要な情報を上司に流さない
・上司だけコミュニケーションの輪から外す
- ・上司をのけ者にしてランチや飲み会に行く
- ・SNSで上司の悪口を書き込み、拡散させる
ほかにも「後輩→先輩」「同僚→同僚」のパワハラもあります具体的な例を下部に記しておきます。社内の各種ハラスメントは多様化しています。社員全員が被害者にも加害者にもなる可能性を秘めているのです。これらハラスメントが起きると、社員の生産性がガタ落ちします。社長さんや経営幹部は、フォローと対策に目を光らせましょう。
「後輩→先輩」のパワハラ例
- ・「チビ」「ハゲ」「デブ」など身体的特徴に対して侮蔑的な発言をする
- ・IT関連知識のなさに対して、バカにした態度を取る
- ・飲み会に誘わず仲間外れにする(または飲み会に誘って強引におごらせる)
「同僚→同僚」のパワハラ例
- ・人の些細なミスを指摘して、針小棒大になじる
- ・悪口を周囲に言いふらす
- ・無視するよう周囲に仕向ける
- ・ランチや飲み会に誘わず、孤立させる
- 【経営トピックス】 1ページ 「舛添都知事問題」にみる 経費の公私混同がいけない4つの理由
- 【税務・会計ラウンジ】 2ページ 従業員に食事を支給する際の留意点
- 【労務ワンポイントコラム】 3ページ セクハラは「男性→女性」、パワハラは「上司→部下」という先入観は捨てよう!
- 【データで見る経営】 4ページ 利用が広がる クラウドコンピューティング
- 【経営なんでもQ&A】 5ページ クラウドファンディングつて 何ですか?
- 【経営トラブル110番】 6ページ リース物件として納品されたソフトに 欠陥があり開発会社に損害賠償したら 「契約関係がない」と突っぱねられた!
- 【ブックレビュー】 7ページ 「新しい文章力の教室 苦手を得意に変える ナタリー式トレーニング」
- 【経営者のための健康小心】 7ページ 脱水症状にならないための 正しい水分補給方法
新着情報・セミナー情報
-
セミナー情報
-
お知らせ
-
お知らせ
-
お知らせ
-
セミナー情報