【労務ワンポイントコラム】 3ページ  オフィスの雰囲気を良くしたいなら会話で相手の名前を呼びかけよう

「オフィスの雰囲気があまり良くない」と感じている社長さんはいませんか。雰囲気を改善するため
のシンプルな方法があります。それは、会話で相手の名前を呼ぶことです。付き合いが長い人でも、
身近な部下であっても、普段の会話の中に相手の名前を加えるだけで、コミュニケーションが良好
になり、オフィスの雰囲気が改善し、生産性の向上が期待できるでしょう。

「 カクテルパーティー効果」という言葉をご存じでしょうか。カクテルパーティーのような騒がしい場面であっても、自分の名前や自分が興味のある話題については、自然と耳に入ってくるということを表しています。いかに人が自分の名前を大事にしていることがわかるでしょう。
「 おはようございます」を「○○さん、おはようございます」、「お疲れさま」を「○○さん、お疲れさま」、「どうしたらいいと思う?」を「○○さんはどうしたらいいと思う?」という具合に、日常会話に相手の名前を入れてみます。相手は名前を呼ばれることで、個人として認めてもらっているという特別な感情を抱きます。
 相手を名前で呼ぶことは、お客様との会話においても効果的です。商談の際には相手の名前を呼ぶ習慣をつけると、距離感が縮まり、信頼関係を強固にすることができます。

田中角栄氏の人心掌握術は相手の名前を呼びかけることだった

 デール・カーネギーの著書『人を動かす』では「名前は他のどんな言葉よりも心地よい、大切な響きを持つ言葉である」と、相手を名前で呼ぶことの重要性を説いています。まさに、名前を呼ぶことは、人を動かすための必須条件といってもいいでしょう。
 田中角栄氏の人心掌握術は、会話の相手に対して、親しみを込めて名前を呼びかけることだったそうです。角栄氏ともなると、覚える名前の数は膨大で、すべては覚えきれません。そこで、角栄氏は次の方法で名前を呼びかけたと言われています。たとえば、相手の名前が佐藤一郎さんならば、以下のような会話になります。
角栄氏「あなたの名前は何だっけ?」
佐藤さん「佐藤です」
角栄氏「いやいや、佐藤さんの苗字は知っているよ。下の名前を教えてほしいんだ」
 角栄氏は佐藤一郎さんの名前を覚えていなくても、上記のような方法で聞き出し、会話の随所に名前を入れて人心を掌握し、総理大臣に上り詰めたのです。
 このような例を見ても、相手の名前を呼ぶことの重要性は証明済みです。相手の名前を呼ぶことには、コストが1円もかかりません。ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

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