【経営トピックス】 1ページ 「過重労働」に対する世間の目が厳格化!取引先や協力会社への要求に無理はないか確かめよう
大手広告代理店社員の過労自殺問題が話題になり、「過重労働」に対する世間の目が厳しくなっています。その流れとして、量販店や外食産業では、過重労働の元凶ともいえる「年中無休」「24時間営業」を見直そうとする動きが起きています。過重労働というと、たいてい自社について考えがちですが、取引先や協力会社など他社に対する過重労働についても検討してみましょう。
過重労働が起きる原因のひとつとして「クライアントからの無理な要求」が挙げられます。「これ、明日までにお願い!」というように、クライアントがさまざまな無理難題を容赦なく押し付けてくるケースはよくあります。
仕事を受注する側は、取引を続けたいあまり、涙をのんで無理難題に従います。無理難題に応えて過重労働を続けたスタッフたちは当然疲弊します。心身の健康を害してしまうこともあるでしょう。取引先や協力会社に対して出した何気ない要求が、先方に過重労働を引き起こし、従業員を追い詰めている可能性があることを想像したことがある方は少ないのではないでしょうか。
もちろん、取引先や協力会社に対して何も要求するなというわけではありません。しかし、要求を出す際は「理不尽な点はないか」「納期設定に無理はないか」「価格と見合っているか」などをいま一度考えてみることが大切です。
「お客様は神様です」の真意
一方、「お客様は神様なんだから、客の言うことに従うのは当然だ」と言いたくなる方もいらっしゃるかもしれません。「お客様は神様です」は、歌手の三波春夫さんの言葉として有名ですが、本来の意味をご存じでしょうか。「 お客様は神様です」という言葉を「お客様は神様だから、どんな要求にも対応しなければいけない」と解釈している方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、三波さんによる「お客様は神様です」の真意は以下のようにまったく異なるものなのです。「 歌うときには、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな心にしなければいけない。お客様を神様ととらえて歌うことで、完璧な芸をお見せすることができる」
三波さんはステージの聴衆を「お客様=神様」と定義し、敬虔な心で歌うことの大切さを「お客様は神様です」という言葉で表していたのです。
これまで取引先や協力会社に無理な要求をし、結果的に過重労働を生み出してきたかもしれないと思う社長さんは、いま一度「お客様は神様です」の本来の意味を理解し、過重労働の削減に努めましょう。
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