【データで見る経営】 4ページ 「酉年法人」はいろいろな意味で希少価値!
2017年の干支は酉(とり)。東京商工リサーチの調査によると、全国にある約260万法人のうち、酉年設立の法人は16万533社あります。十二支のうちの構成比は6.2%で最も少ないという結果でした。
100年以上の歴史を持つ酉年法人はわずか43社
グラフ1は酉年設立法人を産業別に示しています。「サービス業他」「建設業」「製造業」「小売業」
「卸売業」の順番でした。
5番目には「医療、福祉事業」がランクイン。このうち2005年設立が54.2%、1993年設立が30.4%で、平成に入ってから設立された法人が8割を占め、高齢化社会を見据えた法人設立の動きがうかがえました。
設立年別で見ると、2005(平成17)年設立が46.5%、1993(平成5)年設立が20.2%を占め、酉年設立法人の7割近くが「平成生まれ」でした。一方、設立から100年以上経つ法人は、わずか43社にとどまりました。
酉年設立法人のうち、最も古いのは1885年6月設立の一般社団法人天神町報徳社(静岡県)。次いで、同年8月設立のダントーホールディングス(大阪府)でした。
上場企業数は十二支で最も少ないがいずれも名だたる大企業
なお、酉年設立の上場企業数は245社ありました。主な企業は次のようになっています。十二支のなかでは上場会社数が最も少ないという結果が出ました。しかし、以下のようなそうそうたる有名企業が多数あるのも、酉年法人の特徴です。
● 日本郵船(1885年設立)
● 東京瓦斯(1885年設立)
● 大日本住友製薬(1897年設立)
● ヤマハ(1897年設立)
● 東武鉄道(1897年設立)
● 京成電鉄(1909年設立)
● 広島ガス(1909年設立)
● 三菱電機(1921年設立)
● 日産自動車(1933年設立)
● 富士重工業(1945年設立)
● 亀田製菓(1957年設立)
● ソフトバンクグループ(1981年設立)
明暗くっきり「酉年」の意味とは?
酉年設立法人は、十二支のうちで構成比や上場企業の数が最少という結果でした。しかし、日本の産業を支える有名企業がそろっているのも事実です。明暗がくっきりしていると言えるかもしれません。
酉年は「物事が頂点まで極まった年」とされ、商売繁盛につながる年とも言われています。売上や利益などのデータを調査しても面白い結果が出るかもしれませんね。2017年酉年は、頂点を極めるチャンスです。
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