【増客・増収のヒント】 6ページ コンビニのおにぎり販売から 「機会損失の低減」を ビジネスに意識付けよう
コンビニエンスストアの代表的な商品のひとつに、おにぎりがあります。一般的に、本部からの評
価が高いといわれる店舗は次のうちのどれだと思いますか?ヒントは「機会損失の低減」です。
(1)100個仕入れてすべて売り切った店舗
(2)50個仕入れて49個売った店舗
(3)200個仕入れて180個売った店舗
「売り切った」状況は
売れ残りが生じてはじめてわかる
(1)から(3)の中で、売上を見ると180個売った
(3)が多いです。しかし、売上金額が多くても、20
個のロスを出しているので、いい評価が得られま
せん。
この答えは(2)の「50個仕入れて49個売った
店舗」になります。一見、完売した(1)のように思
えますが、なぜ(2)なのでしょう?
それは、(1)の「100イ固仕入れてすべて売り切っ
た」場合、もっとおにぎりを仕入れていれば、もっ
と売れたかもしれないからです。つまり、さらに
売上を伸ばせたかもしれない機会を損失したこ
とになるのです。
機会損失とは、購入側に買う意思があり、販売
する側にも売る意思があったにもかかわらず、在
庫切れや機械の故障などで売買に至らず、利益を
逃してしまうことで間接的に生じる費用です。
販売機会を損失することなく「売り切った」とい
う状況は、売れ残りが生じてはじめて確認できる
のです。そう考えると、たったB固だけ売れ残り
が生じた状況が理想的といえるでしょう。だから
(2)の評価が高いのです。
「売れるものはできる限り売る」は
ビジネスの基本
機会損失の低減が大事なのは、コンビニのおに
ぎりに限った話ではありません。どんな商品・製
品でも「完売すればそれでよし」と手放しで喜べ
ないのです。あとどれだけ仕入れれば(製造すれ
ば)、売り切った状態になるのかを検証する必要
があるのです。
「売れるものはできる限り売る」というのはビジ
ネスの基本。これからは「機会損失の低減」を念頭
に置き、需要情報をつかんだ製品管理や生産計画
などを全社員に徹底することで、機会損失が低減
して利益を確保でき、ビジネスが拡大する可能性
が広がるでしょう。
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