【経営トピックス】 1ページ 外国人向け“サムライ”ビジネスに学ぶ体験型サービスの需要性

日本政府観光局が10月18日に発表した2017年1~9月の訪日外客数は、前年同期間比17.9%増の1,797万人となりました。外国人観光客がもたらしてくれるインバウンド需要を増やすためには、外国人のニーズをいかに把握し、コンテンツやサービスに活かせるかがカギとなります。

外国人の約7割は、サムライの存在を信じている

 愛知県が行なった“サムライ”と“忍者”に関するイメージ調査では、世界におけるサムライの認知度は95%を超えていました。さらに、『サムライが現在も存在する』と思っている人は66.2%と、7割近くになり、「日本に行けばサムライに会える!」と考えている外国人が非常に多く、外国人にとってとても関心の高いコンテンツであることがわかりました。
 また、日本のサムライをテーマにした観光コンテンツの中で、最も人気が高かったのは、実際にサムライになったり、サムライの武術や作法を学んだり、刀を持ったりできる体験型コンテンツでした。
 具体的には、武術を体験できる(38.3%)、城の中を見学できる(36.2%)、刀などの武具体験ができる( 3 5 . 5 % )、本物のサムライに会える( 3 5 . 5 % )、日本刀鍛錬実演を観覧できる( 2 2 . 3 % )、サムライのコスプレができる(22.2%)、甲冑合戦などのサムライショーを観覧できる( 2 1 . 8%)、茶の湯文化を体験できる(21.3%)などが人気のようです。

体験型施設が大人気!

 サムライ人気を背景に、日本殺陣道協会では、簡易殺陣教室『クイックサムライ』が人気を博し、売上を伸ばしています。2016年には1,500名の外国人が参加し、2017年は7月末の時点で既に約1,000人の外国人がサムライ体験を楽しんでいるそうです。
 一方、体験型施設が増えていく中で、実際に体験をレクチャーしたり、ショーをしたりする人が不足しているという話もあります。
 そうした人手不足を見越し、小スペースで短時間の体験エンターテイメントを提供しているのが、新宿・歌舞伎町にある忍者体験施設『手裏剣道場新宿忍者からくり屋敷』です。30坪ほどの小さなスペースで手裏剣投げや殺陣の体験ができ、1,000円の入場料で1時間楽しめるというお得感から、外国人観光客だけでなく、日本人の子どもにも好評で、予約が困難になるほどの人気ぶりです。
 外国にはない日本独自の魅力は、サムライや忍者だけではありません。“体験型で楽しんでもらう”という切り口があれば、現在ある商品やサービスに結び付けられるきっかけは必ず存在します。インバウンド需要をきっかけに、自社の商品やサービスをもう一度、見直してみる必要がありそうです。

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