【経営トピックス】 1ページ 世界各国で巻き起こるレトロブーム――デジタルとの融合が人気!?

近年、欧米や日本、韓国などでレトロブームが起こっています。中古品買取・販売サービスの『マーケットエンタープライズ』の調査によると、2017年のレコードプレーヤー販売量はCDプレーヤーの50%に迫る勢いだったようです。では、なぜ今レトロブームが起こっているのでしょうか? 今回は、その理由と経営に活かせるヒントに迫ります。

大物アーティストがレトロブームの火付け役!?

 数年前からジャスティン・ビーバーやカニエ・ウェストなどの世界的人気アーティストがカセットテープで楽曲をリリースする動きがあります。日本でも近年、松田聖子やアイドルグループのでんぱ組.incな
どがカセットテープで新曲を発売したことが話題となりました。
 なお、このようなレトロブームは音楽業界だけに限ったことではありません。近年、店舗数が減少傾向にあった“純喫茶”も「レトロな雰囲気が落ち着く」と若い世代を中心に流行の兆しを見せています。また“フィルムカメラ”や“レトロゲーム”など、幅広いジャンルで昭和に流行したコンテンツが再び注目され始めているのです。
 こうしたレトロな製品・サービスは、大人にとっては懐かしく、デジタルネイティブと呼ばれる“昭和を
知らない平成生まれの若者”にとっては目新しさを感じられることが人気の理由といえるでしょう。「温かみや味わいがある」「シンプルな機能に愛着を感じる」というデジタルにはない、レトロ特有の魅力も人気の要因です。さらに“数量限定”で発売される製品が多いことで、“レトロ”という希少性を高めていることも重要なポイントといえるでしょう。

レトロブームを経営に活かす秘訣とは?

 また最近は、“デジタルとレトロを融合させたコンテンツ”が人気です。その一例として、“フィルムカメラ風に加工ができるアプリ”が挙げられます。あえてセピア色にすることで「温かみを演出できる」と話題
になっています。
 近年、技術の進化によって動画や写真を鮮明に撮ることが容易になりました。しかし“ インスタ映え”
という言葉が流行したように、Instagramに熱中する世代は、撮影した画像や動画にひと手間を加えてオリジナリティを出すことを大切にしているようです。1つの技術を使いこなすだけではなく、複数の技術
を駆使したい人々にとって、デジタルとレトロの融合はオリジナリティを出せる最適なコンテンツだとい
えるでしょう。
 ブームに乗りつつも“飽き”を招かないためには、独創性や希少性を高めることが重要です。すでにある製品やサービスを提供するだけではなく、デジタルと融合させることでオリジナルの価値を見い出すことができるでしょう。今後、新しい商品やサービスを企画・開発する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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