【経営トピックス】 1ページ 採用や商品開発にもAIを導入!? ―企業での活用実例―
プロ棋士に勝利したり、医師がわからなかった病名を発見するなど、AI(人工知能)の活躍が話題となっています。これまで、AI の導入は大手企業やI Tベンチャー企業がメインでしたが、徐々にAI を導入する中小企業も増えてきています。今回は、いくつかのAI 導入事例をご紹介し、企業における導入のメリットを考察していきます。
書類選考や一次面接にAIを導入する会社も!
昨年10月、サッポロホールディングス株式会社が2019年度新卒採用の書類選考をAIで実施することが明らかになりました。これにより、書類選考にかかっていた約600時間を4割削減できる見込みだといいます。同社は、削減した時間を書類選考通過者の面接などに活用し、採用判断精度の向上に役立てる意向です。
また、場所を選ばず24時間365日面接することができる、世界初のAI面接サービス『SHaiN(シャイン)』も注目が高まっています。このサービスは、60~90分かけて柔軟性や計画力、理解力、好感度など職務に必要なさまざまなデータを収集し、科学的に評価を行います。そのため、客観性の欠如や評価のバラつきがなく、採用基準を統一化することができるのです。
商品や顔認識システムでリピーター続出!?
東京・港区にあるラーメン店『鶏ポタラーメンTHANK(サンク) 大門店』では、人件費や店舗オペレーションの効率を考え、ロボットA(I クラウド型“顧客おもてなしサービス”)を導入しました。ロボットがスタッフの代わりに来店客の顔を認識し、来店回数に合わせてトッピングのサービスなどを提供。常連客の増加が見込まれています。
また、ファッションブランドのGUでは、電子タグを使ったセルフレジを導入。商品をレジ下部のボックスに入れると、電子タグが読み取られ、合計金額が画面に表示されます。これにより清算時間が従来の3分の1に削減され、来店客にも好評です。
SNSの投稿を自動で抽出&分析
大手飲料メーカーであるキリン株式会社や日本コカ・コーラ株式会社では、商品開発やマーケティング戦略にAIを活用しています。SNSに投稿された自社商品の画像をAIが抽出し、映りこんだ背景などから消費シーンを解析。レポート作成までを手掛けることが可能です。
また、昨年12月にはAIが開発した商品『トッポ<カラマンシー味>』が株式会社ロッテより数量限定で発売され、話題となりました。“カラマンシー”とは、東南アジアで有名な柑橘で、爽やかでスパイシーな香りと強い酸味が特徴です。A Iが膨大なデータから素材や味を分析し、人気となる可能性の高いチョコレート向けの素材を導き出したといいます。
SNSに投稿された膨大なデータはAIでないと抽出・分析が難しいでしょう。AIを活用することで新たな商品やサービスの開発に役立てることができるかもしれません。
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