【経営なんでもQ&A】 6ページ 従来の縁故採用とはどう違う?リファラル採用のメリット・デメリット
Q 先日、“リファラル採用”という採用手段があることを知りました。当社でも導入を検討していますが、従来の縁故採用とはどのような違いがあるのでしょうか? また、導入のメリット・デメリットも教えてください。
A リファラル採用には、採用に掛かるコストが大幅に抑えられ、優秀な人材が集まりやすいという利点があります。また、従来の縁故採用とは異なり、紹介されたからといって必ずしも採用しなければならないわけではありません。
リファラル採用とは?
GoogleやFacebookなど、アメリカの約85%以上の企業が導入済だといわれるリファラル採用。『referra(l リファラル)』とは“推薦”という意味で、社員が自社の社風や業務にマッチしそうな知人を自社の人事部などに推薦し、選考を行う採用方法です。一般的な採用よりもコストや労力をかけず、効率的に企業側の望む人材が確保できるとあって、日本でも浸透しつつあります。
また、会社に影響力のある幹部社員や取引先の紹介により、ほぼ確実に採用が決定する従来の縁故採用とは異なり、きちんと選考が行われるのが特徴です。
リファラル採用の3大メリット
一般的に、採用活動は求人サイトへ広告を掲載したり、人材紹介会社へ依頼をするなど、コストも手間もかかります。さらに、自社の希望する人材を必ず確保できるとも限りません。
一方、リファラル採用は、社員自身が「自社で活躍できそう」「自社に適している」と判断した人物を
推薦するため、採用コストを抑えられるとともに、組織に合った優秀な人材を採用できる可能性が高くなります。また、選考時の面接だけではなく、社員本人からその人物の“評価”を前もって聞けるのも大きなポイントです。
さらに、応募者側にとっても、社員から社内の様子を事前に知ることができるため、入社後に“イメージと違った”ということが少なく、結果として定着率が高くなります。このように、リファラル採用は『コスト』『優秀な人材の確保』『定着率』が優れた採用手段だといえるでしょう。
長期的スパンでの導入検討を
社員に「いい人を紹介して」とただ声をかけるだけでは、応募者数を確保することも、優秀な人材を採用することも困難です。また、この採用制度は社員の積極性や人脈がカギとなります。そのため、人材を多数確保したい場合や短期間での採用を検討している場合には不向きな方法といえるでしょう。
まずは知人に紹介したくなるような職場環境を整え、従来の採用方法と組み合わせながら、長期的なスパンで導入を検討していきましょう。
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