【社長が知っておきたい法務講座】 5ページ ECサイトを始める時に知っておきたい法律事項
経済産業省によると、2017年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、約16. 5兆円(前年約15. 1兆円)に拡大。商取引の電子化が進展していることが明らかになりました。このような状況下で、もしあなたが化粧品や健康食品の販売会社を立ち上げた場合、必要となってくるのは『ECサイト(自社商品を独自で販売するサイト)』ではないでしょうか? 今回は、ECサイトを始めるにあたって知っておきたい法律事項をご紹介します。
利用規約
対面で商品を売る場合、契約書を事前に用意しておけばトラブルに対する心配を軽減できるでしょう。ECサイトで商品を売る場合も同様ですが、インターネットから商品を購入してくれる人に契約書の押印を求めることはできません。
そこで必要となってくるのが“利用規約”です。
利用規約がなくてもECサイトで商品を売ることは事実上できますが、その場合、取り決めもなく商品の売買をしているということになります。この状態だと、いつトラブルが発生してもおかしくありません。あらかじめ利用規約を定めておくことで、トラブルを防止することができるでしょう。
プライバシーポリシー
ECサイトを運営していると、商品購入者の名前や住所、電話番号といった個人情報を取り扱うことになります。プライバシーポリシーは、この個人情報の利用目的などについて定めたものです。
平成29年5月30日に施行された改正個人情報保護法では、個人情報を取り扱うあらゆる事業者に個人情報の利用目的を特定することが義務づけられています。個人情報の管理をしっかりしておくことは、企業への安心感にもつながります。
特定商取引法に基づく表示
特定商取引法という法律により、ECサイトは会社名や所在地をはじめとした一定の事項を表示しておかなければいけません。
ECサイトの運営側にとって、この規約の中で最も大切なのが“返品特約”になります。
返品特約では、「商品購入者からの返品を認めるのか」を決められます。返品特約を定めておかなかった場合、自社に落ち度がなかったとしても返品が認められることがあります。
今や、スマートフォンの普及によりECサイトの利用率はますます高まっており、企業にとっても欠かせない存在になりつつあります。
利用者にとって安心できるECサイトを運営していくためには、上記の規約等をしっかりと定めておくことが重要です。
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