【経営トピックス】 1ページ 売れる商品は『色』で決まる!?購買行動と色の深い関係
毎日届く新聞の折込チラシでまず目に飛び込んでくるのは、赤や黄色が目立つスーパーや家電量販店などの大安売りのチラシです。一方、分譲マンションのチラシは白やベージュがメイン。このように、見る人にインパクトを与えたり、落ち着いた印象を与える上で、色は重要な役割を果たします。色は人間の心に影響を与えます。このため、色によって人の購買行動にも影響が出てくるのです。
赤は購買意欲をそそる?ヒット商品と『販売色』
商品やサービスを展開する際に色は重要視されており、特に小売業やサービス業などでは、広告デザインなどに印象的な色を意図的に採用しています。そのなかでも、特に多くの商品やサービスに使われているのが、『販売色』と呼ばれる以下の4色です。
赤……非常に目を引く色。積極性を引き出す色であり、顧客の購買行動を喚起する
青……知性や信頼、爽やかさをイメージ。医薬品や清涼飲料水などの商品にも使われる
白……清潔で新品なイメージ。生活家電が白いのは、清潔感を演出できるという説も
黒……高級で重厚なイメージ。贅沢品に使われ、特別感を醸し出すことができる
身の周りのヒット商品の多くは、この『販売色』のいずれかが使われていることがほとんどです。その他にも、黄色には明るさや希望、紫には癒やしや感受性の向上、オレンジには親しみやすさ、ブラウンには安定感や落ち着きなどのイメージがあります。商品の特性によって使用する色を選んでいくことが重要です。
顧客の特性に合わせて、上手に色を活用しよう
ただ単に『販売色』を使えば商品やサービスが売れるというわけではありません。配色は『適材適所』であることが重要です。
例えば、顧客が落ち着きたいと思って入る喫茶店の内装に、行動的な色である赤を使用するのはNG。心を落ち着かせ、リラックス効果のあるベージュやブラウンを用いるのが一般的です。
逆に、ファーストフードなどのチェーン店では、顧客の回転率を上げるため、あえて赤や黄色などの行動的な色を取り入れる場合もあるようです。
また、色の好みには男女差もあります。一般的に女性は、ピンクやオレンジ、赤などの暖色系を好む傾向にあり、男性はネイビーやグレー、モスグリーンなどの寒色系や濃い色を好む傾向があります。
つまり、女性向けの商品には、ネイビーよりもピンクを取り入れたほうが、より好まれやすいというわけです。
この特徴を活かしたのがECサイト(オンラインショッピング)です。男性向けサイトと女性向けサイトを比較すると、使われている色が異なることに気がつきます。男性向けサイトは色がモノクロ主体で、全体的にシンプルかつ情報が簡潔に書かれています。女性向けサイトはピンクなどのポップな色がメインとなります。これは閲覧者の『かっこいい』や『かわいい』という感情を呼び起こし、購買へとつなげるためです。
このように、色とマーケティングは切っても切り離せない関係にあります。上手に色を活用して、売上アップへとつなげましょう。
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