【増客・増収のヒント】 6ページ 増え続ける訪日外国人を新たな顧客として取り込むには?
JTB総合研究所『観光統計』によると、訪日外国人の数は年々増えており、2016年は約2,400万人、2017年は約2,800万人を記録しました。今後も増え続ける訪日外国人を新規の顧客として取り込むためには、何が必要になってくるのでしょうか。
企業・行政の実情と、始まったユニークな動き
訪日外国人の数は年々増加している一方で、企業や行政側がこのチャンスを活かしきれていないという現実があります。東京商工会議所は、東京23区内の中小企業を対象に訪日外国人旅行者の増加による影響を調査。これによると、外国人需要獲得に向けて対応している企業は全体の26.1%でした。
そんななか、先進的な取組みとして、JTBビジネスイノベーターズとアイ・ティ・リアライズは、訪日外国人客に向けて、自国の通貨で決済できるスマートフォン(以下、スマホ)サービス『JapanTravel Pay』の実証実験をスタートさせました。これは、あらかじめクレジットカードを登録しておけば、買い物の際にスマホに電子スタンプを押してもらうだけで決済ができるというもの。また、兵庫県・南あわじ市は、7ヵ国語の翻訳機能を持ったタブレット端末を、市内の店舗や施設に無償で貸し出しています。この端末はQRコード決済に対応しており、お客さんのスマホに表示されたQRコードを読み取らせることで、決済が完了します。
このほか、個人規模の飲食店の一部では、外国人客に向けて、味付けのメニューを開発したり、宗教を意識した食品の材料表示メニューの導入などが進められています。
情報を『多言語化』するだけでは対応できない!?
店舗での対面サービスのほかに、WEBサイトにおける訪日外国人への対応も進めなければいけません。しかし、単純に既存のWEBページを多言語化すればいいというものではありません。国によって、『機械をどのように操作するか』、『何を見やすいと感じるか』といったインターフェイスや表示方法は異なり、またサイトを訪れるターゲットによっても、見やすい構成や中身は異なります。日本人にとっては見やすいと思われるようなサイトが、外国人にとっては見づらい場合もあります。したがって、多言語化への対応はもちろん、イラスト化や図表化など、言語に頼らないサイト作りを心がける必要があります。
今後ますます訪日外国人の増加が予想されるなかで、対面でもWEBサイトでも、彼らと常に同じ目線に立つことが、ビジネスチャンスを逃さないための大きなポイントになりそうです。
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