【データで見る経営】 2ページ 人材不足解消の切り札?中小企業で注目が高まる“RPA”とは

少子高齢化の進行により、日本の生産年齢人口は減少の一途をたどっています。人材不足を打破するカギとして期待されているのが、ソフトウェアロボットによる業務プロセスの自動化。その一つである“RPA”についてご紹介します。

業務を自動化するソフトウェアロボット

 東京商工会議所が2017年に実施した『中小企業の経営課題に関するアンケート結果』によれば、回答した1,173社の中小企業のうち“人員が不足している”と答えたのは58.0%と、実に約6割にのぼりました。また、『売上拡大に取り組む上での課題』でも『人材不足』が75.1%と突出しています。労働人口の減少と働き方改革の流れのなかで、人手不足の解消は中小企業の緊急の課題と言えます。

 こうした状況で注目されているのが“RPA(RoboticProcess Automation)”。これは、定型的なパソコン操作などの仕事をロボットによって自動化するソフトウェアです。パソコンによる定型業務には、たとえば伝票作成や帳簿の入力、データ管理、システム入力、定型メールの送信、Webサイトからのデータ収集といったものがあります。これらの手順やルールをRPAに覚えさせれば、プログラミングなど特別な知識を必要とせず、誰でも取り扱えるところが大きな利点です。

人手不足解消以上のメリットも

 RPAで業務を自動化すると、会社にどんなメリットがあるのでしょうか?
 一つ目は、何と言っても人件費の削減になる点です。ソフトウェアロボットには勤務時間の制限がなく、休憩や残業を気にせずオペレーション作業を続けさせられるばかりでなく、新たに人を雇う必要もありません。
 二つ目は、作業が正確なため、チェックややり直しの手間を削減できる点です。人為的なミスはどんなに気をつけても起こるものです。しかしソフトウェアロボットなら、一定の速度でミスなく作業できます。
 三つ目は、人とロボットの仕事内容のすみ分けにより、人材の活用につなげられる点。ソフトウェアロボットにルーティン作業を専任させれば、その分、従業員にはやりがいを感じられる創造的な仕事を集中して任せることができます。 
 自社の規模や、自動化が可能な業務、導入した場合の費用対効果がどのくらい期待できるのかなど、一度試算のうえ、導入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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