【増客・増収のヒント】 6ページ 年寄り扱いはNG!シニア層の“気持ち”を動かすプロモーション
世界に先駆けて超高齢社会となった日本。今や人口の4人に1人が高齢者となりました。そんななか、資金力と時間を持つシニア層は、マーケティングにおいて非常に重要なターゲットとなっています。そこで今回は、シニア層に効果的なアプローチや、心をつかむプロモーション方法について解説します。
“高齢者”とひとくくりにしない
総務省が2018年11月に発表した『人口推計』によると、日本の総人口に占める65歳以上の人口の割合は28. 0%(2018年6月時点)。このうち75歳以上は14.1%、60~64歳を入れるとさらに多くなります。商売において、シニア層へのマーケティングは無視できないものとなっています。
シニア層へのマーケティングを成功させるには、まずシニア層を“高齢者”とひとくくりにしないことです。実際は、10歳違えば時代背景も流行も違いますが、定年退職後のシニア層には勤務先や年収などの属性情報がなくなることや、マーケティングをする側にシニア層がいないことなどから、60歳も80歳も同じ高齢者像を想定してしまうと、プロモーションの失敗を招きやすくなります。
これを避けるには、シニア層を60歳・65歳・75歳などと細分化して捉え、状況・心境・世代的な背景を考慮してアプローチする必要があります。
アクティブ派ものんびり派もターゲットに
シニア層の人物像を考えるときは『健康状態を含めた行動力』『価値観や消費に対する意欲』『収入と支出などの経済的な変化』といった点がポイントとなります。
たとえば、体力があり、時間や資金に余裕のある74歳くらいまでのアクティブなシニアは、旅行やフィットネスクラブに行くことを好みます。当然ですが、年寄り扱いをするべきではありません。「ゆっくり過ごしたい」という層は、家庭菜園や投資などを好み、年代が上がるとともに、出かけるよりも家でできることを好むようになります。アプローチする際は、年齢のほかライフスタイルも考慮しましょう。
広告には、商品のメリットをわかりやすく提示すると効果的です。起用するモデルには、50代までは見栄えのする憧れの対象が好まれ、60代以降は身近な同年代が好まれるとされています。これは、実用性や共感を重視し、慣れ親しんだものに高い信頼を寄せるシニア世代の特性をよく表しています。
シニア層はこれからも重要なターゲットとなりますが、過ごした時代背景や世代はどんどん変化していきます。5年後、10年後のシニア世代の心をつかむために、マーケティングやデータの収集も流動的に行う必要があるでしょう。
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