【労務ワンポイントコラム】 4ページ もはやビジネスマナーの常識に!スメルハラスメントにご注意を
近年、注目されるようになってきた“スメルハラスメント”という言葉を知っていますか? その特徴の一つとして、自分自身が加害者になっている自覚がないことがあげられます。どうすればスメルハラスメントを抑制できるのか、その対策をご紹介していきます。
スメルハラスメントの現状とは
スメルハラスメントとは、数あるハラスメントのなかでも“におい”に関するもので、においを意味する
“smell”と嫌がらせを意味する“harassment”の造語です。
においというと、まずは体臭や口臭などで周囲に不快感を与えることを思い浮かべるかもしれません。
しかし、それ以外にも香水や柔軟剤によるにおいなどもハラスメントと見なされることがあります。
これまでは個人間の問題として取り上げられることがほとんどだったスメルハラスメント。それが近年、注目されるようになったのは、社内のマナー意識が変わったことで、においに敏感な人が増えたことや、節電意識から一年の多くの期間室内温度が上がり、においの発生機会が多くなったことなど、さまざまな要因が考えられます。
そのため接客業などでは、においに関するクレームが寄せられるケースが増えつつあり、それ以外の業種でも、職場環境の悪化により、作業効率の低下などにつながることもあります。企業でスメルハラスメントへの対策を講じることは、もはや、常識になりつつあるのです。
スメルハラスメントへの対応策
元々の体質や病気からくるもの、過労やダイエットが理由となるものなど、においの原因はさまざまです。しかし、そのすべてに共通する対応策があります。それは、「各自が日頃からにおいに気をつける」ということです。
スメルハラスメントは、無自覚で行われる場合がほとんどです。そこで、「スメルハラスメントをして
いるかも」と意識するように心がけましょう。そうすることで、においのもとに対するアクションを取ることができるようになるのです。
たとえば、体臭なら小まめに体を拭いたり、香水ならつけ方を考えたり、過労からくるものなら休養
をとったりするといったことを考えなければならないでしょうし、病気が原因なら、完治を目指したり、医師に相談したりする必要も出てくるでしょう。
においがきついと思われる社員がいる場合は、本人に自覚させることが大切です。そのために企業として取れる対策も練っておくと、後々困ることもないでしょう。
その一環として、研修などの機会を利用して、社員に意識づけすることも有効です。たとえば研修時に、昼食後の歯磨きや汗拭きシートの使用推奨などについて触れておくとよいでしょう。
知らず知らずのうちに、周囲に迷惑を与えるにおいの問題。事前にできる対策を講じておけば、誰も不快
な思いをせずにすみます。
会社としても、従業員が快適に過ごせるように対応策を考えておきましょう。
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