【増客・増収のヒント】 6ページ 商品のカスタマイズで売上アップ!その戦略とビジネスへの導入事例
かつては個人的な楽しみでしかなかった“商品のカスタマイズ”が、今では企業の売上アップのための戦力の一つとなっています。カスタマイズは、なぜこんなに支持されているのでしょうか?その理由とビジネスへの導入例をご紹介します。
商品のカスタマイズを好む人間の心理とは?
カスタマイズに購入者が求める価値として考えられるのが、オリジナリティです。カスタマイズすることで、“世界でたった一つしかない”とまではいかなくとも、身近に同じ商品を持っている人と出会う確率は格段に低くなります。そうなると、購入者が所有している商品の価値が高まり、愛着がますます強くなるのです。
こうしたカスタマイズを求める考え方の背景には、SNSの存在があります。“インスタ映え”を求めてフォトジェニックな商品やスポットを好む顧客にとって、自分好みにカスタマイズした商品は絶好のインスタ映えアイテムです。
また、「自分に合った商品を使いたい」という消費者意識も見逃せません。「自分に必要なものは欲しいが、それ以外のものはできるだけ省きたい」「自分の生活サイクルを考慮して、適切なサービスを提供してほしい」と考える消費者は多いのです。さらに、「そのためなら、多少値段が高くついてもかまわない」と考える人の割合も高く、そこから「お金を払うから望みを叶えてほしい」という消費者のニーズが読み取れます。
消費者のニーズを捉えたカスタマイズ戦略
そんな商品カスタマイズで一躍業界から注目を浴びたのは、腕時計の国内ブランド『Knot(ノット)』です。時計本体とベルトを自由に選ぶことができ、現在、その組み合わせは1万通り以上。1万円台から高品質な日本製品を購入できる価格設定ながら、創業4年目(2017年11月期)で売上高は21億円に達し、時計本体の売上数は腕時計本体10万5,000個、ベルトにいたっては15万本にのぼります。また、2017年3月18日にはショップの登録会員数が10万人を突破しました。このほか、ラルフローレンやナイキなどもカスタマイズを行っています。こうした事例から、商品のカスタマイズが企業の戦略となっていることがわかります。
カスタマイズは“商品への愛着が増すことから顧客の固定化につながりやすい点”、“注文を受けてから商品を提供するため、在庫ロスや廃棄を防ぐことができる点”から注目を集めています。
ベースとなる商品に、購入者の希望に沿ったオプションを加えるというのがカスタマイズの方法で、これは業態を限った戦略ではありません。まだ自社商品のカスタマイズに取り組んでいなければ、一度検討してみてはどうでしょうか。
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