【経営なんでもQ&A】 7ページ 越境ECサイトをうまく軌道に乗せるには?
Q 越境ECサイトの市場は、近年大きく伸びています。そのため、海外のユーザーにも自社製品を販売しようと考えています。そこで、越境ECサイトを始めるにあたって気をつけるべきこと、そして、うまく軌道に乗せるためのコツをお教えください。
A 越境ECサイトでは、どんな商品でも扱えるというわけではありません。輸出入の許可リストに掲載されているかどうかをチェックする必要があります。また、支払い方法やサイト内の言語など、海外ユーザーに対応するための事前準備を行っておきましょう。
メリットはリスクの低さとマーケットの広さ
『越境ECサイト』とは、自国で出店しているECサイト(電子商取引サービス)を海外ユーザー向けに対応させて出店することです。メリットには、実店舗を海外に出すよりもリスクやコストが低いことがあげられます。
低いコスト・リスクに対し、高いニーズがある化粧品や食料品、マンガやアニメ関連グッズなどの日本の商品に興味を持っている海外ユーザーが多いため、需要は一気に拡大しました。企業としても、国内に
拠点を置きながら新しいマーケットを得ることが可能となったのです。
ネット通販サイトを通じた越境ECサイト市場は、近年大きく伸びています。日本国内のECサイト全体
の市場規模は、経済産業省によると2018年でB to CのEC市場規模が17.9兆円。各方面で商取引のECサイト化が進められているため、まだまだ伸びるであろうと見込まれています。
輸出入禁止の商品など出店に際しての注意点
越境ECサイトでは、あらゆる商品をラインナップできるわけではありません。指定医薬品や火薬類など、国内外の関税法により輸出入が禁止されているものはNGです。輸出入の許可リストは各国の税関ホームページなどで掲載されているので、あらかじめチェックしておくことはもちろん、内容が更新されていることもあるので、定期的な見直しも必要です。
このほかの注意点は以下の通りです。
(1)言語やデザインの対応
各国で文化は異なります。単に言語を翻訳するだけにとどめず、出店する国になじみやすいデザインや構成にしましょう。
(2)商品の配送準備
ECサイト運営事業者として『税関通知書(税関提出書類)』と『インボイス(海外ユーザー宛の請求書)』を用意する必要があります。海外への配送手順はそれほどむずかしくありませんが、長距離の運送に耐え得る梱包にしましょう。
(3)決済方法
クレジットカードは、不正使用の可能性から普及していない国もあります。そのため、PayPalや支付宝(アリペイ)などのオンライン決済サービス、コンビニ決済や代引きなど、出店先の国に合わせた決済方法を用意しておきましょう。
- 【経営トピックス】 1ページ 『フリーアドレス制オフィス』導入のメリットとは?
- 【データで見る経営】 2ページ 中小企業の特許料が一律半減!知財活動を後押しする新制度とは
- 【税務・会計2分セミナー】 3ページ 自宅兼事務所にすることで得られる節税対策などのメリットとは
- 【労務ワンポイントコラム】 4ページ どこまでが労働災害として認められる?事例にみる適用の範囲
- 【社長が知っておきたい法務講座】 5ページ 企業の海外進出で需要が高まる『国際法務』に必要な人材とは?
- 【増客・増収のヒント】 6ページ TPP11協定の日本国内における影響と活用で広がるビジネスチャンス
- 【経営なんでもQ&A】 7ページ 越境ECサイトをうまく軌道に乗せるには?
新着情報・セミナー情報
-
セミナー情報
-
お知らせ
-
お知らせ
-
お知らせ
-
セミナー情報