【増客・増収のヒント】 6ページ メンズコスメ拡大中!売上増のポイントは“ジェンダーレス”
コスメ(化粧品)というと、女性のものという印象がありますが、実は年々、メンズコスメの市場規模が拡大しています。なぜ男性がコスメを購入するようになったのでしょうか。その理由に、ほかの業種にも活かすことができるビジネスのヒントが隠れています。
化粧品メーカーが期待拡大するメンズコスメ市場
近年、コスメ売り場に変化が起きています。これまでレディースコスメばかりだったスペースに、メンズコスメが置かれるようになったのです。取り扱われているコスメは、クレンジングフォームや化粧水、乳液、クリーム、フェイスマスクなど、実にさまざまです。さらに、店舗によっては、メンズコスメ専用のコーナーが設けられるほどになっています。
実店舗だけではありません。ネットショップでもこうしたメンズコスメは手軽に購入できるようになりました。現在、レディースコスメ市場は飽和状態だといわれています。そこで各化粧品メーカーは、規模はまだ小さいものの、年々拡大しているメンズコスメ市場に期待を寄せているのです。
ジェンダーレス意識の高まりで女性向け市場に男性用商品が参入
男性がここまで外見を気にし始めた背景には、美意識の高まりのほかに、ジェンダーレス(男女の境目がないこと)化が関係しています。海外でも日本の“ジェンダーレス男子”が注目されていますが、彼らのマスメディアへの露出もあり、若者を中心にジェンダーレスへの壁が低くなりました。昔ならではの男性観にとらわれない自由な感性が、“化粧は女性のもの”という固定観念をなくし、メンズコスメの購入へつながったと見られています。
メンズコスメを購入しているのは、若者だけではありません。ジェンダーレスが話題になり始めたのは、今からおよそ10年前ですが、その頃の若年層は今や20代後半から30代。社会人となって懐に余裕が生まれ、高額なコスメを購入できるようになりました。
さらには、そんなジェンダーレス男子や20代、30代を目の当たりにして、40代以降の男性も身なりに気を配り始めるようになったのです。
このように、かつては女性だけのものだった商品への抵抗感が薄まったことも、売上を押し上げている大きな要因でしょう。
ジェンダーレスの波は、コスメだけに留まらず、これからも広がっていくと考えられます。
実際、日傘やエステサロン、美容整形などに、男性用の商品・サービスを生み出すことで売上アップに成功した業種は多岐に渡っているのです。これからは女性用の商品・サービスだと決めつけずに、男性用に転換することができるかどうか、目を向けていく必要があるでしょう。
自社で女性をターゲットにした商品・サービスがある場合、男性に提供する選択肢も考えてみるとよいかもしれません
- 【経営トピックス】 1ページ 業務は停止、でも会社は存続?『休業』の意外なメリットとは
- 【データで見る経営】 2ページ 生産年齢人口の減少を補える?日本の労働力人口の現状
- 【税務・会計2分セミナー】 3ページ 労働者の不当解雇を巡って支払った解決金の税務上の取り扱いとは?
- 【労務ワンポイントコラム】 4ページ 海外赴任している従業員に、日本の法律はどこまで適用される?
- 【社長が知っておきたい法務講座】 5ページ 気づかぬうちに法律違反!輸出の際に注意したい『外為法』とは?
- 【増客・増収のヒント】 6ページ メンズコスメ拡大中!売上増のポイントは“ジェンダーレス”
- 【経営なんでもQ&A】 7ページ 人手不足解消に役立つ!? アルバイトに“教育の場”を導入するメリットとは?
新着情報・セミナー情報
-
セミナー情報
-
お知らせ
-
お知らせ
-
お知らせ
-
セミナー情報