【経営トピックス】 1ページ 成長支援も受けられる!『ベンチャーキャピタル』からの資金調達
ベンチャー企業が資金調達する方法には、助成金、補助金といった国の制度を活用するほか、金融機関から融資を受けるなど、さまざまなものがあります。このほかに知っておいて損がないのが、『ベンチャーキャピタル』からの資金調達です。
投資家を集めて資金調達し、有望な未上場企業に“投資”する
『ベンチャーキャピタル』とは、ベンチャー企業などの未上場企業に投資をする組織や会社を指します。
ベンチャーキャピタルの仕組みは投資信託と似ています。まず、ベンチャーキャピタルは有望なベンチャー企業を探し出し、その会社に投資をするかどうかを決めます。投資を決めた場合はファンドを組成し、投資家を集めて資金調達を行います。資金が集まったらベンチャー企業へ投資し、企業はその資金をもとに経済活動を行います。その後、ベンチャーキャピタルの予想通りに業績を伸ばした場合は、株式を売却するなどして投下資本を回収し、投資家に利益を分配します。
一般的に、創業して間もないベンチャー企業が銀行融資から十分な資金を調達できることは稀です。しかし、ベンチャーキャピタルに事業の成功を見込まれれば、多額の融資を受けることも可能となります。
ベンチャーキャピタルから資金調達を受けるメリットは、多くあります。たとえば、ベンチャーキャピタルは資金を貸し付ける金融機関とは異なり、 “投資”をしています。そのため、ベンチャー企業は資金を返済する必要がありません。
また、投資先の企業の業績を上げるため、ベンチャー企業に対してコンサルティングや社員の送り込みなどの成長支援を行っているベンチャーキャピタルも多くあります。ベンチャーキャピタルはベンチャー
企業への投資を専門としているため、そこにはさまざまなノウハウが蓄積されています。そのリソースを
活用できることは大きなメリットの一つといえます。
このほか、ベンチャーキャピタルからの「投資をしてもよい」という評価により信用がつき、金融機関からの融資を受けやすくなるという点もあげられます。
業績を上げさせるため経営に干渉してくることも
一方で、ベンチャーキャピタルから投資を受けるときにはリスクも伴います。
代表的なリスクとしては、ベンチャーキャピタルが経営に干渉してくるということがあげられます。ベンチャーキャピタル側としては、投資をした企業が業績を上げてくれなければ困るわけですから、経営方針の転換を求めてくることもあり、経営陣と意見が対立することもあり得ます。
また、ベンチャーキャピタルが「このベンチャー企業には見込みがない」と判断すれば、資金回収が早まるリスクも無視できません。
ベンチャーキャピタルから資金を調達したいなら、こうしたメリットとデメリットをふまえてよく検討し、自社のニーズにマッチする組織を選ぶようにしましょう。
なお、資金調達を受けるには、「出資したい」と思わせるだけの“ビジョン”や“技術力”などを持っていることが大前提となります。利益の見込みがなければ融資を受けられないですし、出資を受けた後も、それに見合うリターンを上げることが望まれます。
- 【経営トピックス】 1ページ 成長支援も受けられる!『ベンチャーキャピタル』からの資金調達
- 【データで見る経営】 2ページ スマホでのネット利用が増加!広告戦略に変化!?
- 【税務・会計2分セミナー】 3ページ 経営者が押さえておくべき決算書のポイント
- 【労務ワンポイントコラム】 4ページ 従業員の妊娠・出産時に会社が行うべき社会保険に関する手続きとは?
- 【社長が知っておきたい法務講座】 5ページ 従業員とともに損害賠償責任を負う!『使用者責任』の範囲とは
- 【増客・増収のヒント】 6ページ これからの企業の行動指針に不可欠!『ESG』『SDGs』とは?
- 【経営なんでもQ&A】 7ページ 会社を設立する際は、株式会社と合同会社のどちらがよい?
新着情報・セミナー情報
-
セミナー情報
-
お知らせ
-
お知らせ
-
お知らせ
-
セミナー情報