【増客・増収のヒント】 6ページ  『無料』+『プレミアム』の仕組み『フリーミアム』で増客しよう

近年、SNSなどのWebサービス系を中心にマネタイズの仕組みとして活用されているのが、『フリーミアム』です。上手に活用することができれば、増客が見込める仕組みとなっています。フリーミアムの例を出しながら、紹介します。

フリーミアムの仕組みと活用例を紹介

 フリーミアムという言葉は、『フリー』と『プレミアム』という言葉をかけた造語です。基本的には無料でサービスを利用できるものの、追加機能やオプションを利用する場合には有料となる仕組みをフリーミアムといいます。

 以下、フリーミアムの活用例です。
●Chatwork
ビジネスコミュニケーションツールとして多くの企業やフリーランスに活用されているChatworkは、
基本的に無料でサービスが利用できます。通常の業務に使う分には無料サービスでも遜色ありませんが、
無料サービスではチャットルームの数に制限がかけられていたり、ストレージが5ギガとなっていたりする
ため、クライアントや業務量が増えてくるとストレージが不足することがあります。こうしたユーザーが有料サービスに流れる仕組みになっています。このほか、バックオフィスのアウトソーシングや助成金申請サポートなどの有料サービスも展開しています。

●乗換案内ジョルダン
無料で乗換などの情報を調べるサービスを提供しています。ただし、迂回路を検索したり海外でも利用したりするときには、プレミアムサービスに登録する必要があります。

フリーミアムを成功に導く戦略のポイントとは?

 無料サービスのため、ユーザーが利用しやすく、集客に適しているフリーミアム。しかし、あらゆる業種に適している仕組みとはいえません。
 たとえば、紙の新聞でフリーミアムをするのはむずかしいでしょう。なぜなら、印刷や配達するコストがかかるからです。無料で提供するとなると、そのコストは回収できません。
 一方、Webサービスであれば、制作にコストはかかるものの、リリースした後は利用者がどれほど増えようが基本的にコストが大きく変動することもありません。フリーミアムは、このように無料サービスを行うコストが低い業種に向いています。

 『無料でサービスを利用する顧客は有料サービスを利用する顧客にはならない』といわれますが、工夫
次第で有料サービスへの移行は可能です。
 前述のChatworkでは無料アカウントの場合、開設できるチャットルームの数に限りがあるなど、利用が制限されています。ユーザーはまず無料でChatworkを利用し、利用頻度が上がれば必然的に有料サービスに移行せざるを得なくなる仕組みになっています。

 フリーミアムに失敗した企業の例などを見ると、無料サービスと有料サービスの差別化がうまくでき
ずに顧客が有料に流れずに失敗しているケースが散見されます。この場合は、有料サービスによるマネ
タイズではなくて広告収入など、ほかのマネタイズの方法をとることも考えなければなりません。
 フリーミアムを上手に活用すれば、客を集め、売上アップを見込むことができます。活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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