【増客・増収のヒント】 6ページ 定額でサービスを提供する!注目を集める『サブスク』のしくみとは?
最近よく耳にする『サブスクリプション』(以下、サブスク)とは、『料金を支払うことで一定期間サービスの利用権を提供する』というビジネスモデルをいいます。現在、幅広い業種でサブスクが活用されています。サブスクの特徴やメリット、デメリットについて考えてみましょう。
利用者側は定額で充実したサービスを受けられる
近年、人気を集める『サブスク』のサービス。代表的なものといえば、以下があげられます。
●定額で電子書籍が読み放題の『Kindle Unlimited』
●定額で音楽が聴き放題の『Apple Music』や『Spotify』
●定額で動画が見放題の『Netflix』や『Hulu』
●定額でWordやExcelなどのアプリケーションが使い放題の『Office365』
『定額制』という考え方自体は古くからあり、新聞の定期購読やスポーツジムの月会員なども一種のサブスクと考えらます。しかし、近年目立つのは、従来は売り切り型だった商品やサービスをサブスクで提供するというスタイルです。対象は、洋服や家具、車、ゲームソフト、カフェなど多岐に渡り、今後も思わぬものがサブスク化される可能性は十分にあります。
利用者視点でのサブスクのメリットとしては、たとえば、ソフトウェアや車などの場合、初期費用をかけずに気軽に利用を始められる点があげられます。月単位で契約できるものも多いため、利用する月だけ契約するという柔軟な利用方法も可能です。
ソフトウェアなど、アップデートやバージョンアップへの対応が必要なものなら、常に最新のサービスを受けられるのもメリットです。
本や音楽、動画などの場合、購入頻度が高い人であれば、サブスクのほうが割安に感じるでしょう。保存管理のための物理的なスペース(あるいはスマホのストレージ容量など)を気にする必要もありません。
もちろん、デメリットもあります。たとえば、利用しなくても料金は発生してしまう、利用頻度が低いと割高に感じる、長く利用すると買い切り型よりも高額になる場合がある、などがあげられるでしょう。
サービスを提供する側のメリット・デメリット
一方、サービスを提供する側のメリットとしては以下のことがあげられます。
●顧客との継続的な関係が築ける
売り切り型の商品の場合、商品を売ったら顧客との関係が終了します。継続的な関係を結ぶためには定期的にDMを送ったりセールを行ったりといった施策を打ち出さなければなりません。その点、サブスク
はサービスの利用開始後も関係が継続します。
●集まったデータをマーケティングに活用できる
顧客との関係が続くためユーザーデータが集まりやすく、サービスの改善などに活かすことができます。
●新規顧客を獲得しやすい
安価なサブスクは、必要性・緊急性が低くても利用の可能性が高まります。たとえば、数千円の商品を
1点だけ選んで購入するのに比べ、『月々1,000円で利用し放題』は消費者の心理的なハードルを下げます。
●売上の試算がしやすい
定額料金のため、入金のメドも立てやすく、継続的に安定した売上を得ることができます。
しかし、デメリットもあります。たとえば、飽きられないために常にコンテンツのブラッシュアップが必要であり、ITの進化に合わせた機能改善も必須です。また、利用者が少なくても魅力的なコンテンツを十分に用意しなければ始まらないため、利益が出るまでに時間がかかることも覚悟しなければなりません。
ビジネスの可能性を広げるサブスク。導入を検討する際は、利用者・提供者双方のメリット・デメリットをふまえて戦略を立てることが大切です。
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