【経営なんでもQ&A】 7ページ 日本でも5Gサービスが開始IoTビジネスはどう変わる?
Q 国内でもさまざまな携帯事業者が5Gサービスを提供するようになりました。5Gになると、通信速度が上がることは理解できるのですが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか? また、通信速度が上がると、IoTを活用したビジネスには、どのような影響がありますか?
A 5Gとは『第5世代移動通信システム』のことです。5Gではこれまでの4Gに比べて通信速度も容量も大幅にアップし、圧倒的な数のデバイスが繋がるようになりました。それにより、さまざまなモノをインターネットに接続する基盤技術“IoT(Internet of Things)”を採用したビジネスがさらに加速すると考えられます。
通信の速度、利便性、確実性5Gが持つ三つの大きな特徴
2020年に入り、日本でも5Gが商用化されました。まだ始まったばかりで全国的に普及しているとはいいがたい状況ですが、5Gが普及すればIoTの活用がさらに進み、企業のビジネス形態や、私たちの生活は一変するといわれています。
まず、5Gが持つ三つの大きな特徴を紹介します。
●高速・大容量
たとえばパソコンで動画を見るとき、通信速度が遅いためダウンロードに時間がかかってしまったり、途中で止まってしまったりすることがあります。しかし5Gは、2時間の映画を3秒でダウンロードできるといわれています。
●同時多数接続
現時点でもネットワークには複数の機器を接続することは可能ですが、大容量の5Gになれば、そのぶんさ
らに多くの機器をネットワークにつなぐことが可能になります。
●超高信頼・低遅延通信
Web会議など、インターネットを利用した通話では、映像より遅れて音声が届くなど、わずかなタイムラグが生じることがあります。しかし5Gでは、こうした遅延がほとんど起こらなくなり、ほぼリアルタイムでのやりとりが可能になるといわれています。
不可能を可能にする5G×IoTビジネス拡大のチャンス
では次に、5Gが普及することによって大きく進化をすると期待されている、IoTについて解説します。
IoTは、日本語で『モノのインターネット』と訳されているとおり、『モノ』をインターネットに接続する技術のことをいいます。現在では、IoT技術の発展により、農作業をドローンや無人農機で行う、街に自動運転の車を走らせて自動で郵送物を配達する、建物内の電力をインターネット管理して空調や照明を自動調節するといったアイデアが実現に向かって進んでいます。
このように、5Gの普及により、ビジネスにおけるIoTの採用も進み、場所に縛られないサービスや、今
までは不可能でも、これからは実現可能になる技術などが、より一層増えていくことが期待されているのです。
ほかにも5Gの適用により、4Kや8Kをはじめとする高精細な映像によるライブ配信、観客が多視点かつ
リアルタイムで試合を楽しめるスポーツ観戦、快適な通信環境でできるリモートワークなど、徐々に人々の生活や仕事に浸透しつつあります。
5Gによって、さらにIoT技術の汎用性は上がります。ビジネスにおいても、アイデア次第で大きなチャンスの時といえるのではないでしょうか。
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