システム仕様の確定はなぜ重要か?

システム開発では、ユーザーとベンダー双方の話し合いにより仕様を確定します。

では、システム仕様の確定はなぜ重要なのでしょうか。

仕様の確定までの流れは?

ソフトウェアの開発の流れを見てみると、まずはユーザーが業務のどの部分を担うシステムを必要としているのか、その業務の内容や進め方はどのようなものかを把握してシステムの提案書を作るところから始まります。

実際に開発に着手するにあたっては、さらに業務についてユーザーから詳細な聞き取りを行い、どんなハードウェアを使うのか、何本のプログラムを作成してどのようなデータベースを構築するのか、何枚の画面や帳票を作成するのかを検討していきます。

これが仕様を作成する作業です。

大まかな仕様を作成した後にユーザーに確認をとり、必要に応じて変更や修正を加えるなどの作業を重ね、最終的な仕様を確定させます。

これをふまえた上で、必要になるSEやプログラマーの人数、作業時間を割り出し、必要な経費を算出していくことになります。

仕様が不確定だとどのような問題が生じる?

ただし、現実の開発ではすべての仕様を決めてから次の作業にかかるのではなく、ある程度決まった段階で先に作業を進めることもあります。

納期が短いときにはできる作業を進めなければ閧に合わないことがあるからです。

仕様が不確定なまま作業を進めても、最後まで順調に開発を終えることができれば問題はありません。

しかし、ある程度開発作業が進んだ段階でユーザーの意向と違う部分が判明した場合、予想をはるかに超える作業時間がかかってしまいます。

このような事態が起こったときに、そのコストを誰が担うのかという点でユーザーとベンダーの間で争いが起こる可能性があります。

本来はソフトウェア開発契約を締結する際に、「どこまでがこの契約で開発作業を行う範囲で、そこから先は別途開発契約を締結する必要がある」などの事項を決めておくべきなのですが、仕様が不確定だと最初の契約で定めた範囲があいまいになり、双方の言い分か食い違ってしまうわけです。

そのため、仕様を確定することは契約を滞りなく履行する上で避けられない作業だといえます。

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